舞蝶.・。*


「大丈夫?」

あたしが声をかけると、女の子は顔を赤くした
あたしはその子の頭に手を置いて「気を付けなよ?」と言って歩き出した
女の子達から黄色い歓声が上がる。

「あ、あのっ!!!」
あたしが振り向くと女の子がモジモジしてる

「お礼…したいんですけど……」
「ああっ!!大丈夫。大した事してないから」
あたしは微笑んでから、歩きだした。


すると、女の子があたしの手を握って
「す、好きですっ!!!!」
え・・・?
女の子達からも、悲鳴が上がる。
「あの…さ。ゴメン…」
あたしが言うと女の子達から笑い声が聞こえた。
女の子は、半泣き状態。

「違くて…。あのさ。
あたし女なんだけど・・・」
あたしが言うと、みんな固まってる
しょうがないっ!!!
あたしは女の子の手を取って、自分の胸に持って行った

「でしょ?」
女の子はコクンと頷く
「今は、ワケありでこんな格好してるけど…」
周りの女の子たちも、吃驚してる。
「す、すみませんでしたっ!!!」
女の子は頭を下げた。
あたしは微笑んで手をあげた。

「ねぇ。他の所いこーか」

あたしが言うと、執事が微笑んで「そうですね」と言った。


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