舞蝶.・。*

日向は抱き返してくれた

ホラ。
日向の胸の中。
こんなに居心地がいい。

「日向・・・」
「ん?」
「ずっと傍にいてくれる?」
「どうした?急に」
「ずっと…傍にいてくれる?」
「当たり前」
あたしは日向の頬にキスを落とした
日向はいきなりの事で柄にもなく焦ってる

「これで契約ね?」
あたしが笑うと日向が微笑んだ
あたしは再び日向に抱きついた

日向はあたしを抱きかかえたままベットに横たわった

「明日・・・」
「ん?」
「今日行けなかったから…」
「行くんだろ?」
日向はあたしの頭をポンポンと軽く叩いた

あたし達は共に眠りに落ちた

――――――――翌日

あたしは目を覚ました

日向の体温が伝わってくる。
「日向っ!!!起きて?行くよっ!!!」
あたしは日向を叩き起こした
そして鏡の前でカツラをかぶってセットする。
カラコンも入れて、ピアスも付けた

服装はダボダボのスウェットに、ジーパン。
十字架のネックレス。

日向は、そんままでカッコイイ。
セットしなくても、無造作に髪がはねてる。

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