強引な王子さまっ
「お前…笑ってる方がいいな!ずっと笑ってろ!」

突然そんなことを言い出した。
今まで
笑えてなかったの翔くんのせいなのに…




翔くんって…意外と…



「翔くんって…優しい人なんだねっ。こんなんじゃ、誰からもこわがられないよ?」



そういうと
翔くんは大きく目を見開いて



「優しい…なんて、初めて言われたぞ。でも…やっぱり俺怖がられてないよなー」


「そっそんなに人に怖がられたいの…?」



少し落ち込んでる翔くんに聞いてみる。

「おうっ!こわがられたい!」



さっきとは裏腹に笑顔で元気よく答える翔くん。


それに圧倒される私…


「どっどうして?」

おそるおそる聞いてみる。




「そりゃあ、男らしく強くなりてぇからだ!なのに女がうっとうしく寄ってくるしよ…意味わかんねえよ。」



え!?
自分でモテること自覚してないんだ!?


超鈍感だあ…



「でも、今日お前に初めて会って初めて怖がられた。花は特別だなっ」



さらに笑顔で答える翔くん。



そんな顔に「ドキッ」ってした私…



え!?なにこれ!



まっいっか!!



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