桜の季節
「何?実は抱きしめて欲しかった?彼氏が居なくてさびしいから?」


待っていましたと言わんばかりに、振り向きながら私に言う。



「あっ、これは……、無意識のうちに………。」


本当に、無意識のうちに、ゆうきの腕を掴んでいたんだ。



「無意識?ただの言い訳に、すぎないようにしか聞こえないけど?」



ゆうきの言葉は、私の心を追い込む。










なんで直樹じゃなくて、ゆうきがここにいるのかな?



いつも目の前に居たのは、直樹なのに、今、目の前に居るのは、ゆうきだ…。








私は、そっと手を離し、ゆうきに背を向けた。


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