桜の季節
玄関に向かった。
早く学校から出て行きたかった。
上履きを靴箱にいれて、靴を出した時に…、
「おっ、茜おはよ。お前、何してんの?今から帰んのか?」
笑いながら、言う直樹がいた。
涙が出る。
それを見た直樹は、
「何泣いてんの?そんなに俺に、逢いたかった?」
頭をポンポンする直樹。
私はなんだか辛くて、靴下のまま、右手には靴を、左手にはかばんを持って、資料室に走った。
だってもう教室には、戻りたくなかったからだ。
直樹は、靴のままで、私を追いかけてきた。