桜の季節
「おいっ!待てよ!」
私は直樹の言葉を無視して走った。
資料室に入って、鍵をかけようとしたら、直樹にドアを引っ張られた。
直樹は、資料室に入ってきて、ドアを閉める。
私は後ろに下がって、背中が壁につくと、そのまま座り込んで、靴とかばんを横においた。
直樹は、私に近づいてきて、私の前に座り、靴を脱いで、誰も居ない場所に靴とかばんを投げた。
私は、直樹の顔が見れなくて、うつむいた。
「……茜…、逃げんなよ…。俺、傷つくし……。」
「ごめん…。でも……」
「でも…じゃねぇし。まじ意味わかんねぇ……。泣かれてもわかんねぇよ!」
怒られた…。
でも怒られて当然だよね…。
私が何を言ってもいい訳になる。
直樹は、靴とかばんを持って、出て行った。
本当は、昨日、告白の返事をしてなかったんだ。
「考えさせて…、明日言うよ…。」
そう言ってあった。
本当は私、今日OKするはずだったのに………。
タイミング……逃しちゃったよ…。