桜の季節
「ごめんな…。大丈夫か?」
傷が1つもない直樹が、私の所に戻ってきて言った。
男達は、逃げたみたい。
「……こ、こわかったよぅ…。」
私は直樹に、抱きついた。
「もうお前のそばを、はなれねぇよ…。ずっと、隣にいるから……。」
そう言いながら、私を抱きしめ返す。
そして、そっと、私にキスをした。
ただ重ねたキスだけど、直樹の優しい温もりが伝わってきた。
そのキスは、まるで、
私達は、一緒だよ。
赤い糸で、
結ばれているよ。
って言っているような気がした。