そばにいるのに..
『有紀って言うんだ~。
昔俺が良く行ってた
公園の友達もゆきって
言ってたな――』
ニカッと歯を見せる。
その瞬間私は記憶の片隅に
置いていたあることを思い出す。
『そういえば私も
昔良く行ってた公園で
誠っていう友達いたよ~。
なんか……偶然だねっ』
『ホントに!?凄い偶然だね!
なんか小さい頃だから俺、
その子と将来結婚の約束とか
しちゃったりして…
あははっ、きっとその子
俺のこと忘れてるんだろうな――…』