君を想う
『あのさ・・・リビングの


テーブルの上に


ピンクのチェックのノート


置いていかなかったか?』


お兄ちゃんの言葉に 私は


鞄の中を見た


「あ・・・ない」


それは 今日の授業で


提出する数学のノートだった


『今から届けに行くから』


「・・・うん 学校に着いたら


また電話ちょうだい?」


そう言って 電話を切った


私・・・どうかしてるな


ノート忘れちゃうなんて


数学は 2時間目


腕時計を見ると 8時40分を差していた


私は とりあえず


教室に向かって歩き出した


教室に着いて 席に座って


鞄から教科書を出す


「麻美ー 数学の宿題やって来た?」


咲帆ちゃんは そう言いながら


私の所にやって来た


「あ・・・うん でも家に


置いてきちゃって・・・


お兄ちゃんが届けに来るって」


「麻美 お兄ちゃん居たんだ」


咲帆ちゃんは 興味そうに言って来た
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