君を想う
お兄ちゃんだから・・・


でも私はそんな風に 見れるかな?


しばらく歩くと オシャレな


レストランに着いた


なんか・・・場違いだな


「どした?」


「なんか・・・わかってたら


もうちょっとキレイな服


着てきたのにな・・・って」


そう言いながら 俯いた


「そんなの気にするなよ?


麻美は 何着ても可愛いから」


ドキン


少し顔を上げると お兄ちゃんが


手を差し出していた


一瞬 カッコよく見えた


私は お兄ちゃんの掌に


指を置いた


ドキン ドキン・・・


きっと私の顔・・・赤いな


店の中に入って 席に案内された


やっぱり・・・緊張しちゃうな


目の前にあったメニューを開く


ちょっと高いな・・・


「あの・・・お金大丈夫?」


「大丈夫だよ 麻美は心配しないで?」


そう言って 笑うお兄ちゃん


でも・・・そんなお兄ちゃんの気持ちを


利用してるみたいで怖かった
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