君を想う
---朔哉side---


麻美の顔が 赤いのがわかった


ドキドキしてるって


言ってたな・・・


こいつ・・・可愛過ぎなんだよ


「ち・・・近いよ・・・」


そう言って また赤くなる


ちょっといじめ過ぎたか?


俺は 麻美から離れた


ぎゅ


「え?」


振り返ると 麻美が俺の服の袖を


掴んでいた


「麻美?」


「・・・」


俯いているけど 顔が赤い・・・


「どした?」


「ひっ!」


わざと麻美の耳元で


囁くように言ってみた


肩が上がっている・・・


「あの・・・私・・・帰る!」


そう言って 俺から離れて


走ってどこに向かった


本当・・・可愛い奴だな


でも ちょっといじめ過ぎたか?


俺は 思いだし笑いをしながら


家に向かった
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