君を想う

運命のいたずら

こんなに ドキドキする


でも・・・難しすぎて


私にはわからない・・・


「麻美ー!」


「あ・・・咲帆ちゃん」


咲帆ちゃんが 走ってやって来た


「また朔哉のファンの子達に


何か言われた?」


「あ・・・ちょっとね」


慣れてしまったとはいえちょっと


傷付くなぁ・・・


「全く・・・あんなの気にする事ないよ!


私は麻美の味方だから」


「・・・うん」


お兄ちゃんの事・・・好きなのに


それでも咲帆ちゃんは


私の味方だって言ってくれる・・・


こんな私なのに・・・普通なら


絶交して 話しかけてくれないのに


「ちょっと! あんた泣いてるの!?」


「え?」


頬に手を当てると 濡れていた


知らない内に・・・泣いてたんだ


ポケットからハンカチを出して


涙を拭いた


「大丈夫?」


「うん・・・心配かけて


ごめんね?」
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