君を想う
今・・・なんて?


「冗談やめてよ・・・」


そう言って 倉崎君から離れて


階段をおりた


ドキン ドキン・・・


倉崎君が・・・私の事好き?


本当?


でも・・・冗談だよね?


そうだよ


だって・・・そんな事ないもん


私の事好きだなんて


絶対にありえないし


「あれ? 麻美ちゃん?」


声をかけられて 振り返ると


三神君が立っていた


「・・・三神君」


「どうかした?」


「あ・・・えっと」


どうしよう なんて言えば


さっきの事 話すべきかな?


「・・・朔哉の事?」


「へぇ!?」


「図星かぁー・・・朔哉ってさ


ああいう奴だけど 誰かを


好きになったの


見た事ねーんだよな」


そう言いながら 三神君は


壁に寄りかかった
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