君を想う
たまに・・・思ってもいない事を


思ってしまう


麻美を好きにならなきゃよかった


友達として・・・


好きになればよかった


でも・・・そんな事を思っちゃ


いけないんだ


「・・・悪い 頭冷やして来る


次 サボるわ」


亮介にそう言って 俺は教室を出た


廊下に出ると 少し冷たい空気が


俺を包んだ


どうすればいいんだよ・・・


「・・・くそ」


冷静にならなきゃいけないのに


それなのに 俺は何をやってんだよ


「あ・・・朔哉君・・・」


ドキン


麻美が 足を引きずりながら


やって来た


「大丈夫か?」


「・・・うん」


俯きながら そう言った


顔・・・まだ赤いじゃん


「・・・あの さっきの」


ドキン


そう聞かれると なんて言えば


いいのかわからなくなる
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