君を想う
落ち着かなきゃ・・・


そう思っても 落ち着けない


「な・・・何?」


「これ 数学でわからない所


あるって言ってただろ?」


そう言って 倉崎君は


ノートを差し出した


「あ・・・ありがとう」


受け取って 開くと


わかりやすく書いてあった


「凄い・・・」


「よかったね! 麻美!」


咲帆ちゃんは 嬉しそうに言った


「あ・・・うん」


「またわからないのが


あったら言えよ?」


ドキン


「あ・・・ありがとう」


ふいに見せる笑顔に 


ドキドキしてしまう


でも なんか視線が痛い・・・


「椎名さんばかり ずるくない?」


「朔哉君に 色目使ってるんじゃないの?」


なんて声が聞こえてきた


どうしよう・・・


「あんなの気にしちゃダメだよ?」


「・・・うん」
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