君を想う
お兄ちゃんに抱き締められて


いるのがわかった


「あいつと・・・何か


あったのか?」


「・・・」


あんな事言われたなんて


言えない


「・・・お兄ちゃん」


「大丈夫だから」


そう言って 私の背中を


優しく叩いた


しばらくして 落ち着いた


私とお兄ちゃんは近くの公園の


ベンチに座っていた


「・・・ほら」


お兄ちゃんは 缶ジュースを


差し出す


「あ・・・ありがとう」


喉が渇いていたから


ちょうどよかった


ジュースを受け取って飲んだ


「・・・はぁ」


「落ち着いたか?」


「・・・少し」


苦笑いをしながらそう言った


手が少しだけ 震えているのが


わかった
< 453 / 513 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop