君を想う

もう1度伝えたい

・・・次の日・屋上


やっぱり 天気いいな・・・


今日は 朔哉君に


自分の気持ちを話す


少し・・・緊張するけど


昨日は全然 眠れなかった


ガチャ


ドキン


「麻美?」


振り返ると 朔哉君が立っていた


ドキン ドキン・・・


「あ・・・おはよう」


「・・・おはよ」


朔哉君が 近付いて来た


そして 私の前に立った


「ごめんね? 突然・・・」


「別にいいけど 話って何?」


少し素っ気無く 朔哉君は言った


ドキン ドキン・・・


「私ね・・・ずっと自分の気持ちから


逃げていたの」


「え?」


「朔哉君の事・・・好きだって


言って それで傷付けたんだなって


好きになるのが 少し怖かったんだ」


だけど 今は違う


「・・・」


「お兄ちゃんの事・・・確かに好き


でもそれは お兄ちゃんとしてだから」
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