君を想う
え?


すまなかったって・・・


どういう意味?


「あの・・・」


「お前は 俺の娘じゃないって・・・


健から聞いたんだろ?」


「・・・うん」


「でもな 俺はお前を本当の


娘のように思っているから・・・


麻美が20になったら


言うつもりだったんだ」


お父さんは 頭を下げた


初めてだった・・・


こんなお父さん・・・


「・・・頭上げて? もういいよ


私・・・後悔してないから」


そう 後悔してない


「あなた 麻美はあなたと


私の娘よ?


少しは わかってあげたら?」


お母さんは 笑って言った


「だな・・・」


「それにしても 健が出て行ったから


寂しくなるわね」


「うん・・・でもお兄ちゃんは


きっと帰って来るよ」


そんな気がした


お兄ちゃんは きっと帰って来る
< 492 / 513 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop