彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
弘也から離れたくなくて、弘也の手を強く握りしめた。


悲しいのに涙がでない。


「弘也はここまで頑張ったんだよ。ゆっくり休ませてあげような。」


弘也は疲れたから、ずっと眠り続けるんだね。


眠っているんだもの。


「千比絽、大丈夫。」


大丈夫じゃない。


「一人で大丈夫って事。弘也が死んでも大丈夫って事。弘也は私の中では死んでいない。ずっと生きてる。」


そうだよね、弘也。


弘也は私の中で、ずっと生き続ける。


だから、さよならは言わない。


弘也は何処にも行ったりしない。


ずっと、私と一緒にいる。


弘也は私の心の中で永遠に生き続けるんだ。


もう離れることはないのだから。


ねぇ、弘也、そうだよね。


だから、寂しくないよ。


弘也、笑って。














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