青春。[短編8P]





…青山くんの後ろ





乗りたい
乗りたい






「…待って」





「どうしたの?」





不思議そうな顔で
私をみてる






「自転車の後ろ…私が乗ってもいい…かな…」








「…えっ」






私は思わず息を飲む












「…うん、いいよ」





…えっ!?
これって
告白しても大丈夫かな









「青山くん、好きです」







「…俺も」








まさかの返事に驚いて
青山くんをみる







…真っ赤だよ、顔



「…乗って」





自転車の後ろに乗って
青山くんの腰に
手を回した






…細い







風を切っていく度に
爽やかな匂いがする





…青山くんの匂いだね







背中にギュッと
しがみついた






…大好き、青山くん





私は、今
大好きな彼の側で











青春中。





―END―


< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Xmasのよる《短編8P》
梨生/著

総文字数/1,532

恋愛(その他)8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
Xmasは 恋人たちのためにある ふたりの距離が グッと縮まる そんな日を 私も迎える ―はずだった。
強がり
梨生/著

総文字数/392

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私の心の奥深くの どこかの部分が 邪魔をするの。 素直な気持ちを ただ ただ 君に伝えたいだけなのに
涙
梨生/著

総文字数/237

詩・短歌・俳句・川柳2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
モヤモヤと 心の中に 渦巻いている この気持ち。 なんだろう…。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop