LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
口を塞いでいる誠二の指を掴むと、何とか両手を使って引きはがした。



「プハッ…っせーじっ!
…刻むわよっ!!」



包丁を持ち上げながら振り向きざまに言ってやる。


瞬間、首筋を舐めていた誠二の唇が止まった。



『クッ…オマエ襲うのも命懸けだな。』



そう言って笑うと今度は髪にキスを落とし、割れた腹筋を惜し気もなく晒しながらお風呂場へと消えて行った。



何なの…アイツ。


何か段々とアタシの方が翻弄されてんじゃない!?


最近の誠二と来たら、何か余裕が出て来たって言うか、どんと構えてるというか…アタシみたいに反撃する度ワタワタしていない。



ちくしょう…あの野郎。


ただのエロ使いなのに、負けるなんて許せねぇ。



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