RED×HEAVEN
「君が…?」



君が俺を殺してくれるのか?



そういう意味で尋ねた。



「お前を殺すのは私じゃない」



女は俺にそう言い、男を見た。



尊敬と愛情が深く混ざり合った視線。



絶対服従。



そう連想させられる眼差し。



「あぁ…」



まぁ、そうだろうと思った。



男の方が俺を殺すのだ。
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