RED×HEAVEN
「もう見てられないと思った時、突然覚醒したみたいにルナは俺に言った。

あたしを殺して、って…」



今、俺はあの時のルナと同じ事をこの得体の知れない女に言っている。



「初めのうちは、それは出来ないって言ってたんだ。

でも、日が経つにつれて人間から遠くなっていくルナを見てたら殺してやった方がいいんじゃないかって思えてきて…

気が付いたら、俺の下で動かなくなってた」



少し、風が強くなってきた。
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