RED×HEAVEN
「ここに来れば、お前たちが誰だか教えてもらえるんだったよな?」



俺は、どちらを見る訳でもなく言った。



「んっとねー、えんまさまなんだ」



女の子がそう言った。



えんまさま…



ヤバい。



話が見えない。



「はい?」



我ながらかなりとぼけた声だったと思う。



「だからぁ、俺たちはえんまさまなんだって!」



男の子が少し苛立った様子を見せた。



えんまさま…



閻魔様…?
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