RED×HEAVEN
「ふ〜ん」



納得したフリをしておいた。



「ホントにわかってんの?」



エンが追い討ちをかけてくる。



「お前こそわかってんのかよ」



反撃するとエンは叫んだ。



「わかってるに決まってるでしょ!」



わかってねぇな。



「とにかく、それがリュウの力だから、それをうまく使って人助けしなね」



エマが宥めるように言った。



子供に慰められた事に、少しヘコんだ。



「わかりました」



その気持ちが尾を引き、つい返事が敬語になってしまう。



「よろしい」



俺、完全にナメられてんな。
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