友空物語
体育館に着くと
まだざわついていて
始業式は始まっていなかった


教頭「では 始業式を始めますので

生徒は速やかに並びなさい」


生徒は
スイッチの入ったかのように並び始めた


並び方は
男女別の名前順だと


翔一、龍太、仁の順番だ


そして
並び終えたと同時に

教頭「これより

始業式を始めます一同、礼」

生徒は礼をした

そして

教頭「では 校長先生から
挨拶があります」と言うと


校長が
舞台に上がった


翔一は
後ろの龍太に

翔一「また、長いぜ」と言うと

龍太は

少し嫌な顔でコクッと頭を下げた

校長「え~

桜が満開の新学期を向かえて…………」と挨拶を始めた


校長の話は
決まって毎回長い


それこそ
立っている足が疲れるくらいに

校長の話が始まって20分
まだ終わる気配がない


周りの生徒は
ほとんど話なんか聞いちゃいない
隣や後ろのヤツとしゃべっている


さらに
20分後やっと校長の話が終わった


教頭「これで

始業式は終わります

一同、礼」

生徒は礼をして
始業式が終わった


翔一「あ~、やっと終わったぜ」と
伸びをした


龍太も大分疲れてるようだった


翔一「とりあえず 教室に戻ろう」
龍太の肩を引いた


龍太「校長の話の長さ

マジ勘弁してほしいわ」


仁「まぁ あれは
伝統みたいなもんだから仕方だろ」と
言って割り切っていた


龍太「あ!」と
何かを思い出したように


龍太「お前ら、今日
放課後いつもの所な」


翔一と仁「あ~ いつもの所な」


龍太「あの3人には
俺から言っとくから」


3人とは
夏希、友ちゃん、春那のことだ


龍太は
3人の所へ向かい
翔一と仁は教室に向かった



放課後


6人は
いつもの所へ向かった


いつもの所とは
体育館の裏にある
今は使われていない倉庫だ


しかも
生徒がいる教室から


結構遠いから人はめったに来ない
龍太がこの場所を見つけてから


6人は
ここを秘密基地みたいに


放課後に
ここで集まって遊んだりする


龍太は
倉庫の扉を開けた
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