木苺の棘
「リラさんの元彼さん
 お店出されてるんですね?
 私、知らなかったです」

「元彼のお店の件は
 誰にも話してないから
 知らなくて当然よ

 仕事で疲れた時
 一人、こっそり
 お邪魔してるの」

「そうだったんですか?
 私、ご一緒しても・・・」

「モカちゃんなら、大歓迎」

今風のお店・・・いわゆる
BARやクラブを思い描いていた
私は、居酒屋の雰囲気に驚く。

古風な店内のカウンターに
座る、私達。

「驚いたでしょう?」

「はい・・・」

男性の声・・・

「何、マミの元彼氏が
 こんなオジさんで
 驚きましたか?」
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