木苺の棘
貴方は
少年のように微笑む。

その微笑みに、私の
胸の鼓動が逸るのと
同時に痛みが走る・・・

「もう一度、浴びる?」

「もう、濡れるのは嫌」

漣の悪戯な微笑み・・・

その笑顔・・・似ている。

貴方は、床に膝を付き
私の浴衣の裾をハラリと
肌蹴させた。

すると、肌蹴た浴衣の裾から
伸びる細く白い足・・・

小さな足・・・

貴方は、私の足に口づける。

あの日・・・

傷ついた私の足に口づけた
巽のように・・・

貴方は、タツミ・・・?
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