木苺の棘
私が知る漣・・・

貴方は、いつも

八重に微笑みかけ

八重と手を繋ぎ

八重に口づける・・・

『お前が好きだ
 出会ったあの日から
 ずっと・・・』

貴方の背を舞う
白い蝶々は、八重・・・

「嘘・・・」

「アリス?」

「レン、貴方は
 私を好きでもないし
 愛してもいない

 たまき先輩・・・
 私のこと、本当は
 恨んでるんでしょう?
 
 ヤエにひどい事を言って
 死なせてしまった私を・・・
 本当は嫌いなんでしょう?」

「アリス
 何、言ってる?」

貴方が愛しているのは、八重。

「先輩・・・貴方になら
 殺されてもいいよ」
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