木苺の棘
「・・・
 アリス、気分は、どう?
 少しは、落ち着いたか?」

「うん、大丈夫
 レン、ごめんね
 
 私は、もう大丈夫だから
 仕事が忙しいようなら
 帰った方がいいよ」

「今日は一緒に居るよ
 お前が、心配だから・・・」

「ありがとう」

その夜・・・

隣で眠る、漣の髪を優しく
撫でてあげながら私は思った

明日からは、今までのように
漣に逢う事はできなくなるけど

漣の夢は、私の夢・・・

貴方が大切な音楽とちゃんと
向き合える環境を、私は整えて
あげなくちゃいけない。

本当は、もっと以前にそうして
あげるべきだったのに・・・
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