木苺の棘
そう漣に答えてあげなきゃ

答えること・・・できない。

やっぱり、できない・・・

私は、忘れられない。

『お前
 店、辞めろ』

『俺の今の仕事が
 片付いたら
 一緒になろう』

『タツミと一緒なら
 死んでもいい・・・』

お願いだ、僕のアリス
お願いだから
過去を見ないで・・・

「俺を、みてよ・・・」

私を抱き寄せて貴方は
耳元で囁いた。

「・・を、忘れて」

彼を忘れて・・・
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