幼なじみは俺様彼氏
「奏汰、髪カッコいい。」

「これ楓やった。」

「あっそ♪」





俺余計なこと言った!?




ある意味俺が一番辛いような…。





カナに連れてこられたのは、和食の店。




店の奥の個室に案内された。





俺の隣に楓、向かいにカナが座った。




あ、安心…。






出された料理はかなりウマイ。




「で〜?どうせ諦めろって言いに来たんでしょ?イヤ♪」

「違う。勝手に好きでいてもいいから、俺に近づくなって言いに来た。」





言い方キツいかもしんないけど、優しいよりマシだろ?




「あたしが近づいたら壊れちゃうんだ?」

「いや?俺がイヤなだけ。」

「奏…。」





テーブルの下で心配そうにしてる楓の手を握る。




楓は握り返してくれた。





「無理しないでよ、奏汰。奏汰みたいに激しい人にはあたしくらい大人じゃなきゃ。」

「あれはホントの俺じゃねぇって。遊んで悪かった。」

「ちょっと待ってよ!!なんで謝るの…。」

「カナだけが悪い訳じゃないから。」

「謝らないでよ…!!」





カナが泣いたってことは、それなりに本気でいてくれたってこと。




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