幼なじみは俺様彼氏
だから!って…。




この人は何を考えているんだか…。






「ここには奏汰がいる。だからもうやめてください。」

「奏汰…ね。スゴイじゃん、アメリカで今三番目くらいなんだって?異例の早さだってさ。」






奏汰はアメリカにきてまだ2ヶ月半ほどなのに、もう三番手。





早すぎるくらいはやい。





でも、あたしだって奏汰を応援できるように、奏汰に釣り合うように頑張ってる。





「だから?」

「仕事はあの若さであそこまでいったんだから、女だけは奪おうかなって。」





ダメだ…。




ハルミさんには何言ってもダメだって今確信したよ…。





「ホテル帰る。」

「待てよ。」

「いやだ!!」





日本と違うから、大声出したくらいじゃどうにもならないかもしれない。




だから、走った。





ハルミさんは追いかけてこなかった。





良かった…。





やっぱ奏汰来るまで大人しくしてよう…。




そう思って、あたしはホテルの部屋に戻った。






< 359 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop