幼なじみは俺様彼氏
外に出ると当たり前だけど暗い。




手はちゃんと繋いで歩く。





「ねぇ奏汰。」

「ん?」

「また行ってもいい?」

「当たり前じゃん。いつでも来いよ。俺いなくても来ていいし。」

「ありがと♪」





本当に嬉しそうに笑う楓。




仕方ないか…。





俺んちは親父がいなくても香保里はほとんどいるし。




紗和もいるから1人でメシとかほとんどないけど。





楓には1人が普通だから。






「楓。」

「なに?」

「寂しい思い…絶対させないとは言えないけど。絶対離さねぇから。」

「…。うん!!あたしも奏汰に何て言われても離れないよ?」





外が暗くて良かった。





真っ赤だから。




自分から言っといてカッコ悪…。





「今度ほんとに泊まり行っちゃおうかな♪」

「来いよ。部屋は俺と同じだけど。」

「考えとく♪」





強がんなよ。




暗くてもわかる。





顔真っ赤だぞ?





なんか俺ら初々しいな…。




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