新たなる神話
第2話 魔王インドラ
ココは、悪神たちの本拠地。一番奥には総統アンラマンユが座し、その前に左右向かい合う形で四天王が座っている。前回と同じ席順である。

アンラマンユ:前回の作戦では、我が配下がやられておる・・・天帝がにくい・・・天界がにくい・・・

血走った目で全身から怒りを放つアンラマンユに気圧されたのか、四天王で積極的に声をあげるものがいない

アカマナフ:総統アンラマンユ様。魔王インドラを動かしてはいかがでしょう
タローマティ:インドラはヒンドゥー教の神様。わざわざ他の宗教から連れてくるの!?
アカマナフ:いや、実は我らゾロアスター教でも魔王とされている神様なのです
アエーシェマ:なるほど。確かにこのゾロアスター教の世界にインドラがいるというのは、オレも聞いたことがある。しかし、説得できるのか!?ヤツは我らとは少し違うぞ!?
アカマナフ:ご心配には及びません。私みずからが説得に向かいます。いかがでしょう。アンラマンユ様。雷の神と知られるインドラに暴れさせてみるのは・・・
アンラマンユ:確かにヤツが暴れれば、天界に大ダメージが与えられよう。アカマナフ、次はしくじるなよ
アカマナフ:お任せあれ・・・
ドゥルジ:あたしの使い魔のハエに居場所は突き止めさせてるわ。あとは先導させるから、よろしくね

こうして、アカマナフは先導役のハエ1匹を先頭に、多数の下級悪魔ダエーワを連れてインドラの住むと言われる宮殿へと向かった。
宮殿を目の前にして、アカマナフがつぶやく

アカマナフ:あの宮殿の横にいるのは、白い象・・・ココで間違いない。ダエーワどもっ!!中に入ってインドラの居場所を突き止めるかココに連れてくるかしろ!!
ダエーワ:サッキャァーッ!!
ダエーワ:ゲキャァーッ!!

アカマナフの周りには4匹のダエーワが残り、後は全て宮殿の中へと消えた。少し時間が経って・・・

ダエーワ:サッキャァーッ!!

宮殿の中から1匹のダエーワの叫び声が聞こえた

???:うおおおぉぉぉっ!!

そのすぐ後に、宮殿の中に獣のような声が響き渡る。そして、次の瞬間っ!!何かで大きく引き裂かれたようなダエーワが1匹、アカマナフの前に宮殿の中から飛んできたっ!!ドサっ
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