自伝

真実

店の駐車場に向かう途中…


｢悟史さーん!！｣


・・・・!?・・・・

８階建てのマンションの屋上から、今すぐにでも落ちてきそうな姿勢で、さっきの看護婦さんが座り込んでた。


｢やばくない？｣


｢ヤバいよね…｣


店長が優しく


｢どうしたの!?危ないよ！｣


すると、彼女は


｢悟史さんに助けに来て欲しいの!!｣


｢どうする？｣


ガックンが悟史さんに尋ねた。


店長が


｢いや…いいでしょ。本気なら、とっくに飛び降りてるよ｣


そう言って、さっさと出かける準備を始めた。


ガックンも


｢放って置いた方がいいね｣


そう言って


私の車にペンちゃんと乗り込んだ。


私は悟史さんと一緒に親友の車に乗った

｢警察呼びますか？｣

私が親友に聞くと
エンジンをかけながら…


｢大丈夫だよ｣と言ってくれた。


しばらくしてから、急に体が震えてきた。


｢大丈夫か？｣


悟史さんが、助手席から後ろに移って


｢ごめんね｣


そう言って私の肩をずっと抱き寄せていてくれた。