自伝
さっきの彼女の話しに触れることはせず、他の話しで車の中は盛り上ってた。


「着いたぞ!」


「なんか、空気が美味しい」


「東京じゃないからね。」


この日

生まれて初めてゴルフを体験した。


メンバーが楽しい人達ばかりだった事もあって、お昼近くまで遊んでしまった。

帰り道にさすがに、眠くなってしまった私は、うとうとしていた。


前の席で、2人が何か話してた。


「なぁ!あそこのラーメン食べていかねぇ?」


悟史さんの声だ…


「えー?またかよ!お前あそこのラーメン好きだなぁ。」


「いやさ…
あそこのラーメン、コイツにも食べさせてやりたいんだよ」


「はいはい」


私の事!?


なんか、嬉しいよ…

一気に眠気も覚めたけど、そのまま寝たフリをしてた。


国道沿いの小さなラーメン屋さん


店長は先に帰り


私達だけで行く事になった。


「ネギ味噌チャーシュー5つ」


選ばしてくれないんだ…


でも、美味しそう


ラーメンを食べながら相模原に引っ越す事を話した。


「めちゃくちゃ、遠くない?」


「うん…」


「何でまた、相模原なんだよ」


成り行きを説明した。


「そっかぁ…
じゃあ、もうあんまりうちの店にも来れなくなるね」


「お金と体力があったら行くよ(笑)」


そうして、引っ越しの日を迎えた。
< 118 / 284 >

この作品をシェア

pagetop