自伝
中を開いてみると


悟史さんと私の写真が何枚も入ってた。

相模原から通い疲れてラブホを家代わりにしてた時のだ…


コンビニでお菓子とか飲み物を選んでる写真が沢山あった。

ラブホの駐車場に止められた私の車の写真…


探偵だ…


資料には、やたらと私が気にしてるから調査はここまでとか書いてあったけど、

全然気付かなかった

「この方とは?」


「友達です」


「友達とはホテルに行かないでしょ」


審判員の男の人が言った。


「相模原から通い切れなくて普通のホテルだと、お金がかかるので、入る時だけ付き合ってもらってたんです。」


「普通…有り得ないよね」


「何でですか?ホテルに入ったからって、必ずそういう関係になるとは限らないじゃないですか」


女性の審判員の人が

「まあ、そうですよね。私も女性ですから、あなたの言っていることも…ないわけでは…と思います。」


悟史さんの話しはそれで終わった。


「では、ご主人にも入って頂きます」


亮が入って来た


改めて見ても、何故私はこの人と結婚したんだろう…と


自分が不思議だった

「既に、ご夫婦としての実態が崩壊しており、修復の見込みはないようですので、本日離婚の手続きでよろしいですね?」


「はい」


後は淡々と事務手続きをして1時間もしないで全てが終わった。
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