自伝
それから一週間も経たないうちに


次の約束をしようと陽向君の携帯に電話した


「もしもし?」


「綾だけど、今度の週末はこっちの方の公園にする?いいとこあるんだ」


「もう…会えない」


「えっ?何で?」


「もう…会えない」


「どうして?彼女が原因?」


「…」


「酷いよ!彼女とはなんでもないって」


「あの子は俺しかいないんだよ」


「私だって…」


「綾には春陽ちゃんがいるし、綾は1人でも生きていけるよ」


「勝手なことばかり言わないでよ」


「ハッキリと言った方がいいって言ったのは綾だよ」


悔しくてたまらない

彼女に奪いかいされた


そんな気持ちで一杯だった。


ならば、私ももう一度陽向君を奪いかえそう


陽向君の突然の別れから、共通の友達や先輩に電話して協力を求めた


だけど


既に、陽向君がみんなに手を打っていた

どうして?


とにかく、もう一度だけでも話し合いたかった。





< 187 / 284 >

この作品をシェア

pagetop