自伝
「もしもし?」


「ん…うん…聞いてるよ…なんか、突然でびっくりして」


「親父がさ…
死んだんだ…」


「えっ!?お父さんが?」


「うん…昨日さ…
俺さ、うちの家族には綾とやり直すために今あえてお互いに離れて暮らしてるって、言ってあるんだ」


「そうなんだ…」


「あの人は?」


「もう、別れて2年経つよ(苦笑)」


「えっ!?じゃあ今は?」


「春陽と2人だよ」


「春陽でかくなっただろ」


「うん…良く喋るしね(笑)」


「お喋りなのは、仕方ないな(笑)俺と綾の子供だからさ」


ぷっ…(笑)


相変わらずだね


「それでさ…親父の葬式なんだけど家族だけでやるんだ…
綾も来てくれるよね?」


「うん。お父さん大好きだったしね。
勿論行くよ

連絡してくれてありがとう」


「じゃあ、明日10時頃に松戸の実家に来てもらえる?」


「わかった」


「じゃあな…」


「うん…明日ね…」


「綾…」


「なに?」


「愛してるよ…」


「……!?」


< 215 / 284 >

この作品をシェア

pagetop