自伝
早瀬さんの子供・・
「やっぱり帰るべきだよね…」

飲みかけのミルクティ-をストローでかき回しながら悩んだ

「でも、部下がお見舞に行く事なんて普通の事だよね…やっぱり行こう!」

ミルクティ-を一気に飲み干して席を立った。

少し遠回りをして、花屋を探した

「すみません…」

「いらっしゃいませ」

「お見舞の花束を作ってもらえますか?」

「はい、何かリクエストございますか?」

「かすみ草を多めに入れて下さい」

「わかりました」

にっこりして店員さんが花束を作りながら

「かすみ草っていいですよね、いつも引き立て役だけど、でもこれがないと他の花が寂しくなっちゃうし、なくてはならい存在って感じですよね」

「そうですね…」

店員さんの話しが何故だか私の心に染みた…

花束を受け取って病院へ向かった。
病室に行くと

「おっ!仲田さんじゃん!」

「川上君?川上君も病院移ったんだ。」

「だってこの病院芸能人が良く来るって言うからさ(笑)女優とか?出逢いが有るかも知れないじゃん!」

「まったく…あんたは、ずっと入院してなさい(笑)」

隣のベッドで優しく私を見つめた早瀬さんが居た

「部長…具合どうですか?」
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