自伝
「ふ~ん…
まっいっか今日のランチ綾のおごりね♪」

「なんで!?」


「なんでも!」


「訳わかんない…」

「さぁもう行こうよお昼終わっちゃうよ!」

「はいはい」

「今日はパスタがいいな」

「賛成!!」

「じゃあ…いつもの角の店にしますか」

「いこいこ」

私も財布だけ持ってゆかりとエレベーターに向かった。

「綾…」

「ん?」

「本当に部長となんでもないの?」

「あるわけないじゃん」

「でも、結構社内で噂になってるよ…」

「そうなんだ…」

「だってさ、部長が綾の事見る目も違うし、綾もさなんか部長の事見る目が違うしね…なんか端から見てると、恋人同士?みたい」


「やだなぁ…ゆかりが部長の事好きだから余計そう見えるんじゃない?」


「それも有るかも知れないけど、なんて言うの?女の感だよね…(笑)」


「じゃあ、もしゆかりの思う通りだったらどうするの?」


「う~ん微妙
でも、そしたら…邪魔してやる(笑)」

絶対ゆかりにだけは本当の話しは出来ないと思った。


午後6時

「今日も真っ直ぐ帰ろ」

会社を出た

「雨…か…」

仙台に行ってからもう春も終わって、季節はもう直ぐ夏になろうとしてた。

「あと、2日で早瀬さんに会える」
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