優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
あたしは家を出ると急いでカナとの待ち合わせ場所へ向かった。





「カナ、遅くなってごめんね」


「あたしも今来たところだから大丈夫だよ。でも雪穂が後から来るなんて珍しいね。いつも待ち合わせの10分前から待機してるのに」





大雅のせいで遅れたとは言えないな…。



あたしたちは電車に乗ってプールへと向かった。


プールへつくと更衣室で水着に着替えるあたしたち。





「雪穂、あんた…」


「ん?」






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