優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「あたし寝るから帰っていいよ」





あたしは布団を頭までかぶって目を閉じた。



テレビを消す音が聞こえて大雅が帰る支度をしてるんだと思う。



大雅は静かに帰っていった。




大雅のせいじゃないって言ってあげられなかったな。



嘘でもそう言ってあげたら大雅のためになったのかな?



大雅は何も言わなかったけど少しだけ遠慮してるのが分かった。



いつもならもっと暴言吐いてるはずだもんね。




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