優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
雪穂が退院をした翌日。


朝、学校まで送ってやると『行ってきます』と笑顔を見せやがった。




昨夜、女を連れ込んでたのに気づいてるはずなのにな。


やっぱり、雪穂のことは分からねぇな。




夕方、テレビを見て暇してるとインターホンがなった。



雪穂のやつ、鍵持って行ってねぇのかよ。



雪穂だと思い込んでる俺は確認もしねぇでドアを開けた。




ドアをあけた瞬間、疲れるなと予感してしまった。




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