優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
自分の部屋へ入ると聞こえてくる女の甘い声。



靴のせいか声までも高価に聞こえる。



あたしはいつものようにiPodをつけようと準備をしていた。






「大雅、一緒に住んでる子誰なの?夏に来た時もいたわよね」


「あ?妹?」






………………えっ?


……………妹?




いつもは彼女だって言ってくれてたよね。



付き合う前から、彼女だっていってたじゃない。



なのに、どうして?






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