優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
あたしが無断外泊をして帰ってきた朝から、大雅は変わってしまった。



よほど、雨の中何時間も待たせた事を悪いと思っているのか…。



正直、ちょっと不気味なくらい。




それに毎晩のようにあたしを抱いて、あたしのベッドで眠る。





「ねぇ、大雅」


「あ?」


「今日は自分の部屋に戻ってよ」


「嫌」






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