優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
あたしは急いで大雅の家へ向かった。



信じられない。


大雅に聞くまで信じない。



家の中へ入っていくと大雅はリビングにいた。






「はぁ…はぁ…」





思いっきり走ってきたせいで、呼吸がかなりあれてる。





「どこ行ってたんだ?」


「大雅…」


「あ?」


「………ママたちが死んだってほんと?」






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