優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
いきなりかかってきた、一本の電話で親父が事故にあったと知らされた。



雪穂の母親も一緒に事故にあったらしく2人とも病院に運ばれた時には手遅れだった。



俺はすぐにハワイへ行き遺体の確認をしたが、傷だらけの遺体だった。



雪穂のやつ…連れてこなくてよかったな。



俺は2人の遺骨を抱え日本へ帰ってきた。


俺はとりあえず雪穂に知らせようと思ったが、どうしても言い出せなかった。




俺と違って、こいつには母親しかいねぇ。

しかもまだ高校生だ。



俺は結局、真実を口に出来ずに一緒に暮らす事にした。





< 87 / 361 >

この作品をシェア

pagetop