優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
花火くらい許してやればよかったか?



なんか自分では分かんねぇけど、行かせたくなかった。


男と行くと聞いたら無性に腹がたって…ぜってぇ行かせねぇって思った。




多分、雪穂は家に帰ったんだよな?


迎えにいこうか?


もう俺が何を言っても戻ってこねぇかもしれねぇが。



それに、そろそろ真実を言わねぇとな……。




そんなことを考えてると、息をきらせた雪穂が入ってきた。




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